嵐「新国立ライブ」大成功でも喜べないジャニーズの銭勘定
「昨年から準備を重ね、それこそ用意周到で臨んだ映像なのですから、メンバー5人も関係者もやれることはやり切ったという思いなのでは」と、ジャニーズ担当のベテラン芸能記者は言った。
年内いっぱいで活動休止に入るアイドルグループ、嵐がデビュー記念日の昨3日に有料配信した「アラフェス2020 at 国立競技場」。スポーツ紙などによると、オンラインライブでは売り上げ国内最高記録を樹立。ファンクラブ会員限定の第1部で100万人規模、一般もチケットを購入できる第2部も同規模のチケットがさばけ、総視聴者数は計1000万人規模の一大イベントとなったという。先月の事前収録では隣接する神宮球場にまで大量の白風船や白煙がいって、試合中のヤクルト―中日戦を2度も中断させてしまい、とんだミソをつけたと報じられたジャニーズ事務所。しかし、そんなアクシデントをも吹き飛ばす出来栄えとなったようだ。
「これまでも、嵐は地上30メートルの空中を逆さづりで歩くという、観客の度肝を抜く演出を見せてきましたけど、今回は億単位の制作費をかけ、メンバーは本当に自分たちのやりたいことを存分にやっていた。演出を手掛けた松潤いわくそれは『夢の空間』で、マスコミも関係者も度肝を抜かれた。新国立には客席などにマンホール大の穴があり、何だと思ったら、会場内のそこここから、風船やら花火をこれでもかと飛ばし、打ち鳴らしていたんです。通常のライブであれば避けられない、間が空くような場面もなく、まあそれは編集でカットできるのですから当然といえば当然ですけど、よくぞここまでと脱帽しました」と前出の担当記者は続けた。