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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

錦織は優秀な演出家でジャニー氏の後継ぎといわれていたが

公開日: 更新日:

ジャニーズのルーツ編(24)

 相次ぐ所属タレントの不祥事や退所は滝沢秀明副社長にとってそう大きな影響はないが、誤算とみられる退所者もいた。

 小学6年でジャニーズに入所。昨年12月まで43年間、在籍した少年隊錦織一清(55)だ。近藤真彦に次ぐ年長者でもあった。

 少年隊のメンバーになった頃、「なんでもできる凄いヤツがいる」といわれていた錦織。「バック転」がジャニーズのお家芸といわれていた時代にあって、バック転どころか、すべての踊りにプロダンサー顔負けのキレと動きを見せ「凄いヤツが出てきた」と言わしめた。東山紀之も「出会った時には、すでに完成されていた」と言った。体育教師を目指していたほど運動神経はバツグン。音楽関係者も舌を巻いていた。

「ニッキがいることで、東山も植草(克秀)も刺激されるかのようにうまくなった。歴代のグループの中で今でも一番、踊りも歌もうまいといわれているのが少年隊。彼らならジャニーさんが描いていた世界進出も夢ではないという話でした」

 代表曲「仮面舞踏会」で少年隊は1986年のグラミー賞授賞式に招待され、マイケル・ジャクソンの振付師に「ワールドクラス」と称賛されている。ジャニー氏も世界に通用する手応えを感じていた。

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