たのきん、シブがき、少年隊…80年代はトリオで人気を確立
ジャニーズのルーツ編(4)
1980年代に入ると「たのきんトリオ」、「シブがき隊」の3人組を送り出したジャニーズ事務所。それまでの4人組からのシフトチェンジは成功したが、ドラマ「金八先生」で生まれたたのきんはソロ活動に戻し解散。代わって登場したのが「少年隊」だった。キレのある踊りと歌唱力。特に3人揃ってのバック転は圧巻だった。「アイドルもやるじゃないか」と業界内でも話題になるほどだった。
このあおりをモロに受けたのがシブがき隊だった。「彼らにはかなわない」と舌を巻くほどだった。同じ事務所の後輩の台頭でシブがき隊は6年の活動で解散。事務所を退所していくが、本木雅弘は俳優として、薬丸裕英はタレントとして成功を収めたのは何とも皮肉である。
元ジャニーズ関係者からこんな話を聞いた。
「本木、薬丸の活躍はアイドルを育てる参考になったはず。グループ活動させながら個々の活動を取り入れる。所属しているうちに個の方向性を確立させるためにジャニー氏とメリー氏が売り方を変えだしたきっかけになったはず。いいものは上手に真似ていく。ブロードウェーから学んだことを貪欲に実践していた」