ジャニーズ退所を加速させた「演出家・錦織一清」の名声
「少年隊」の錦織一清(55)と植草克秀(54)が、この年末でジャニーズ事務所を退所することが発表された。
来年から東山紀之(53)も含めた3人が少年隊として活動することは基本的になくなるが、「少年隊」の名前は今後も存続し、錦織と植草が「少年隊の○○」と名乗ることも可能としている。
僕は今回の退所にまったく驚きはなかった。彼らが23年にわたって毎年公演を続けてきたミュージカル「PLAYZONE」(プレゾン)が2008年に閉幕した後、少年隊としての活動はないに等しい状態で、3人がそれぞれ別の活動を続けてきていたからだ。
僕は錦織の活動ぶりを見て、「ジャニーズを離れるのではないか……」と感じていた。彼は俳優でもあったが、舞台の演出家としての知名度を業界で拡大していた。まず故・つかこうへい氏のところで演出の勉強を3年間にわたって続けた。そしてジャニーズが手掛ける舞台の演出からスタートして、今やさまざまな商業演劇の演出を担当している。中止にはなったが、10月からも久本雅美、藤原紀香の「毒薬と老嬢」(三越劇場他)が予定されていた。