森喜朗騒動であたらめて議論に TV番組から消えるフレーズ

公開日: 更新日:

(コラムニスト・海原かみな)

女性がいると会議が長引く」と放言し、同席者はお追従笑い、世間の非難を浴びると「どうせ俺は老害、粗大ごみだよ」とすねる。森喜朗騒動をどっかで見たことあるなあと思ったら、そうだ、「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)だった。

 東帝大学病院のワンマン院長・蛭間重勝(西田敏行)が、院内カンファレンスで患者の治療方針を発表すると、居並ぶ医者たちは「御意!」と一斉に声を上げ、ボスは相好を崩す。と、室内に響きわたる「異議あり!」の声。大門未知子(米倉涼子)だ。ああ、だから女は厄介なんだという怒りが、院長の顔にありありと浮かぶ。

 やり手の女性が主人公のドラマでは、女性差別やセクハラに無頓着・無知な男性上司――というのがお約束で、綾瀬はるかの「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS系)では野間口徹の管理官、篠原涼子の「ハケンの品格」(日本テレビ系)でも伊東四朗扮する社長がいた。女性を侮辱する目に余る振る舞いの末に、いずれもギャフンという目に遭うのも森と同じ。

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