著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

郵便局元課長の2億7000万円着服事件 企業とグルになったら

公開日: 更新日:

 東京・芝郵便局の元課長が約9400万円分の切手を着服したという事件、警察が遡って調べたら総額2億7000万円もの被害があったという。こんな額の切手を着服したら普通バレるだろうと思うが、そこにはこんなカラクリがあった。

 企業などが大量の郵便物を発送する際に切手の代わりに機械でスタンプを押してくれるサービスがある。「料金別納」と書かれたDMをもらったことが皆さんもあるだろう。これなら郵便料金をまとめて払えるし、切手を貼る手間も省ける。問題は、この際、企業側が切手で支払うことも以前は可能だったということにある。つまり手付かずの切手が郵便局に戻ることになるのだ。もちろんこれは一度販売したものだからもう売ることはできない。

 ではどうするか。面倒くさいことにこの切手にいちいち消印を押し、即日裁断処分していたのだ。今回の事件は、担当者が消印を押すのをサボり、それを押すのを確認する立場の元課長がこれを着服して起こった。

 ではなぜ明るみに出たのか。この元課長は切手を金券ショップで換金していたのだ。その金券ショップに税務署が調査に入ったところ、定期的に大量に切手を売る客を怪しんだ。こういう売買の場合、身分証を提示する。店には元課長の身元があり、税務署はおそらく脱税の容疑で本人を調べたのだろう。このことが局内で漏れ、内部調査で不正が発覚した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に