郵便局元課長の2億7000万円着服事件 企業とグルになったら
この事件が実際に起こったのは今よりもっと前で、実は一昨年に企業が別納の料金を切手で支払うのは禁止になった。
ということはだ。それまでの長い間こういうことは起きていたのではないか。手付かずの切手が目の前にあり、それが売れるルートがあるのなら、誰しもが同じことを考えるだろう。いや、切手としてそのまま使っても大きな経費削減になる。
いや、これが企業側とグルになったらどうだろう。切手代として払った切手を企業に還元してまた使えば、永遠に連鎖するマネーロンダリングのシステムが出来上がるではないか。
いやいや穿った見方をすれば、そもそもこの料金別納のスタンプの支払いを切手でできる、というシステムはそのために合法になっていたのではないだろうか。
いやいやもっと穿った見方をすれば、金券として使用できる切手という存在は、そもそもそういった錬金術、マネーロンダリングに使われるために開発されたのではないか。
これはまあ言い過ぎかもしれないが、それにしても政治家たちが、何かというと旅行券や和牛券や、飲食費のクーポン券を発行したがるのも、合点がいくというものだ。