「恋ぷに」は綾野剛の無駄づかい…“キャラ変”大失敗の波紋
「女性ファンが多い綾野さんですが、疑似恋愛気分に浸るためにも、綾野さんの恋愛モノは大歓迎という意見も多い。でも、『恋ぷに』はファンタジー要素が強いせいか、恋愛どころか綾野さんの存在感が薄いのが、まず気になっていました。視聴者も倫太郎のキャラをどんなふうに捉えればいいか戸惑っていただろうに、ここにきてまた大きなキャラ変……最終回まで視聴者がついてきてくれるか、さすがに少し心配ですよね」と、芸能ライターのエリザベス松本氏が、さらにこう続ける。
「2012年放送の連ドラ『クレオパトラな女たち』や、NHKの朝ドラ『カーネーション』の役柄のように、綾野さんには報われない恋が似合う。相手を思い、時折寂しげな表情を見せるなどの繊細な演技が、抜群に魅力的だと思うんです。今回の『恋ぷに』も“人ではないもの”との恋愛なので、そこには苦悩や葛藤が待っていたはずなんですが……綾野さんの本領発揮となる見せ場がまだまだ少ないように感じます」
ある脚本家からはこんな声も。
「夜10時の時間帯ですし、綾野剛と石原さとみで恋愛モノとなれば、もっと振り切った愛憎あふれる大人の恋愛ドラマにすれば良かったのかも。今はコロナ禍で少し難しい面がありますが、たとえば激しいラブシーンがあるものとか……その路線なら石原さんにとっても大人の女優への第一歩となっただろうし、綾野さんファンの“萌えポイント”も突けたように思うんですよね」
視聴者も納得の怒涛の“胸キュン”ラッシュだったら、〈無駄づかい〉の声もなかったかもしれない。終盤で視聴者にそう思わせるような展開になる、か。