「ニューウエーブご三家」ルースターズのライブに消防車と救急車が駆け付けた
1982年ごろから大江さんはメンタル的にダウンすることがあり、レコーディングやライブに支障をきたすこともあったが、この1WEEKでは大江さんが、素晴らしい輝きを放っていたことをハッキリと思い出す。
ルースターズは、半年後の1985年1月15~19日に5DAYSのステージをこなしている。
大きなトラブルが発生した。観客の多くが女性だったが、やはりクーラーが不調で店内は熱気ムンムン。突然、白い泡が天井に向かって噴き上がった。誰かが消火器の栓を抜いてしまったのだ。
まさかルースターズのライブでハードコア・パンク系のライブのようなドタバタ騒ぎが起きると想像もしていなかった。
店内が酸欠気味になってしまい、倒れる観客が出始めた。すると今度は火災報知機が大音量でジリジリと鳴り始めた。
消防車と救急車が駆け付け、警官がロフトの周辺を何人もウロウロ。それでもメンバーは平然と演奏をつづけた。「大したヤツらだ」と思った。 ところでご三家の中で女性にモテモテだったのは、ルースターズの大江さんとギターの花田さんだった。ちなみに腕っぷしが一番強いのは、ARBのドラムスのキースさんは怒ったら怖いともっぱらだったが、ルースターズのドラムスの池畑さんと噂されていた。