2年ぶりに帰ってきた海老蔵! 1人で5役「雷神不動北山櫻」演じる

公開日: 更新日:

 第2部もおなじみのもの2本立てだが、配役がおなじみではないところに、一応の工夫はある。

「身替座禅」も昨年11月に菊五郎と左團次で、先月に博多座で菊之助と時蔵で上演され、上演頻度が高い。今回は、松本白鸚と中村芝翫の初組み合わせ。白鸚は1986年に17代目勘三郎と演じて以来。そのときは玉の井だったが、今回は山蔭右京を初役で演じる。

 白鸚は襲名以後、いままで演じてこなかった役に積極的に取り組んでおり、これもそのひとつ。ミスキャストなのだが、だからこそ面白いという、かくし芸的な面をみせてくれる。芝翫の玉の井は怖いだけで愛嬌がなく、見ていてつらい。

「鈴ヶ森」は中村錦之助と尾上菊之助。錦之助が幡随院長兵衛を歌舞伎座で演じるのは初めて。吉右衛門と日替わりで演じる予定だったが、吉右衛門が倒れたため、全日程を錦之助が演じる。吉右衛門のような貫禄が出ないのは当然で、菊之助の白井権八が、錦之助に対して立派過ぎる。これまでにどれだけ主役として舞台を踏んできたかの差が見えてしまう。これはどっちの責任でもない。

 錦之助はこれまでは配役では不遇だったが、上の世代が少なくなってきたので、チャンス到来である。息子の隼人のほうがテレビ時代劇で主役を演じ、知名度も高くなっている。どことなく遠慮がちなイメージなので、開き直ってほしい。

(作家・中川右介)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  2. 7

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  4. 9

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  5. 10

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が