<17>東京地裁立川支部の廊下で若い女性弁護士に突然土下座した
滑舌が悪くて何を言っているのか分からなかっただろうが、彼女はそう冷たく言い放った。
土下座は伝家の宝刀とドン・ファンは思っているらしい。
「あんなの何度でもやってやるで~」
裁判はものの5分もかからずに終わり、結局、和解勧告に従って「行って来い」になった。はた目からすると、このようなくだらない裁判が多かったが、ドン・ファンからすると法廷は舞台であり、そこで演じるのが楽しかったのではないか?自分の存在を誇示できる場と思っていたのかもしれない。 (つづく)