<56>イブとの別れ…神式の葬儀に続き、お寺の坊さんがお経を読む不思議な光景
「一体どうするつもりですか?」
「火葬はしたくないんですよ。なんとか玄関脇の納骨スペースに埋めることはできませんか?」
ドン・ファンのリクエストに応えるべく、納骨スペースをチェックしたが、イブの体が入るだけの余裕は全くない。しかもその下は岩盤となっているために掘ることもできないことが分かった。
「そうですか……。もう少し時間をくれませんか?」
彼がイブとの別れを嫌がっていることはよく分かった。
(つづく)