<59>新しい家政婦が決まって迎えに行くと…ドラえもんにそっくり!
電話の向こうは東京・練馬区で暮らすA子さんだ。今は何やっているのか要領を得ない説明だったが、田辺でお手伝いをするのに支障はないとのことだった。ハキハキとした受け答えで、明日にでも行けるというので、翌朝の便で来てもらうことにした。
「これで大下さんが来なくても、もう大丈夫や」
社長はご機嫌だった。ところがコレが大変なことになったのである。
翌朝の9時に私とマコやん、そして社長が南紀白浜空港の1階フロアで彼女の到着を待っていた。
「野崎社長、お久しぶりです。わざわざのお迎えありがとうございました」
■ビア樽のような堂々たる体躯
我々の前で、太ったオバさんがお辞儀をした。ビア樽のような堂々たる体躯で、背は低い。その瞬間、ドン・ファンの顔に失望の色がありありと浮かんだ。田辺の自宅に戻る前に、ドン・ファンがひいきにしている喫茶店でモーニングを食べることにした。
「仕事の内容は元畑さん(マコやん)から聞いて下さい」