杉咲花主演ドラマ「恋です!」から考える本当のバリアフリーとは
森生の「自分は普通ではないけど、ユキコさんは普通の世界で生きている人だから」という言葉でユキコが救われた場面もあったが、自分の「生きづらさ」を誰かの「生きづらさ」を理解するために使った森生の姿は、本当に社会に求められる「バリアフリー」の在り方そのものではないかと思った。
第2話で、色々な人の助けを借りてバスに乗り、森生の元まで辿り着いたユキコだが、そんなユキコが会いたい時に、苦労なく森生に会いに行ける環境を「普通」にするためには、まず私たちが互いの「生きづらさ」を持ち寄ることが必要なのだろう。それによって、互いを肯定し、尊重しあえることができたら、それがおのずと「バリアフリー」に繋がるのかもしれない。
「普通」の尊さを知り、それを互いのために与え合う二人の恋を、画面越しから応援したい。