杉咲花主演ドラマ「恋です!」から考える本当のバリアフリーとは
■「バリアフリー」を考えるきっかけに?
この作品を見ている中で考えさせられるのは、「本当に必要なバリアフリーとは何か?」ということ。そして「みんなにとって必要な“普通”の概念」についてだろう。
不自由な人にとっての障壁を無くしていくことがバリアフリーだという認識を多くの人が持っているはずだが、現実のバリアフリーとはもっと奥が深く多面的に捉えなくてはならないようだ。政府広報オンラインではこう述べられている。
「私たちが暮らす社会には多様な人々がいます。外見や性格、価値観、能力も人それぞれ違います。年齢や性別、国籍、仕事、受けてきた教育や宗教、育った環境なども様々です。このように多様な人がいるにもかかわらず、多数を占める人に合わせて社会がつくられてきました。多数を占める人たちにとっては不便でもなんでもないことが、少数の人たちにとって、不便さや困難さを生むバリアとして存在しています」
さらに「障害のある人もない人もすべての人が参加しやすい社会にしていく」ことを目指すことがバリアフリーだと定義づけられている。