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吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<108>「私、逮捕されるの?」家政婦の大下さんは深刻な表情でポツリ

公開日: 更新日:

 傍らにいた私服の若い女性警官はうなずきはしたが、費用を出すとは言わなかった。彼女にそのような権限がないことぐらい私も分かっているが、後日、大下さんの申し立ては認められて警察から交通費が支払われたと聞いている。

 早貴被告が乗る飛行機には、どこから現れたのかワイシャツ姿の男性記者が3人ほど同乗していた。機内での彼女を撮影するのが目的のようだ。

「お茶でも飲もうか」

 空港を離れてから大下さんと私はマコやんの行きつけの町内の喫茶店に向かった。

「私、逮捕されるの?」

 モーニングメニューを注文して3人で待っていると、大下さんが深刻な表情でつぶやいた。

 その前日の夜、田辺警察署で取り調べを受けた大下さんと早貴被告は夕方に自宅に戻ると、私とマコやんを交じえて長いこと話し込んでいた。

「取り調べ内容を吉田にはしゃべらないように、と捜査員にクギを刺されたわ」

「私も言われた」

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