「サムスン」はガラケー時代から先進的だった 画期的なデザイン、スマホ並みの機能も
すでに韓国では携帯会社の乗り換えは当たり前で、利用者は機種や番号を変えずに他社と契約することができた。電話番号の下4桁も空きがあれば好みの番号をもらえ、自分や恋人の誕生日を電話番号として設定可能。ゴロ合わせになる番号も人気だった。日本でそれが可能になったのは06年以降だ。
「雨と──」に登場する男女は文通しているが、ガラケーなら深夜12時から翌朝6時まで恋人同士の通話が無料になるなど太っ腹なサービスも展開されていた。日本でも05年になって同様のサービスが導入されたと記憶している。当時の韓国のガラケーは早くから音楽や動画のダウンロードやクレジット機能がついており、現在のスマホに近い印象だった。
■iPhoneは「メード・イン・コリア」でOK?
ちなみに、同作の中で現在の主人公が手にしているのはスマートフォンだ。LGがスマホ市場から撤退した今、サムスンのGalaxyが独り勝ちかと思えば、そうでもない。愛国主義が強い韓国でもApple社のiPhoneユーザーは少なくない。iPhoneの部品の多くは韓国製だそうで、中には「iPhoneはメード・イン・コリア」という人もいるほど。愛国主義にはなんら問題ないようだ。
▼「雨とあなたの物語」17日(金)からシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー