著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<117>野崎幸助さんの「遺言書ネタ」を週刊誌に持ち込んだOが面会に…

公開日: 更新日:

■本題に触れず…

 木下さんが実家へ向かうのと入れ替わるように、Oがドン・ファン宅に来た。子分のような若い青年を伴っていたが、リビングの奥のソファに私が腰掛けているのを見ると、困ったような顔をした。

「Oさん、ドン・ファンの遺言案件でご活躍のようですね」

 私の向かい側に腰掛けたOにたっぷり皮肉を交えてやった。

「さっちゃんは、それを絶対に認めないそうですよ」

 早貴被告がこっくりとうなずいた。

「私は何も動いていないんですから」

 Oは言い訳をしたが、私にも記事を書かないかと誘っていたので通るワケがないのは本人も承知だ。彼は気まずそうな顔をしてすぐに話題を変えた。

 ドン・ファンの遺言について何か交渉をしたいんだと分かったが、警戒しているOから最後まで遺言の話題が出ることはなく、1時間ほどして去っていった。

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