芸人としての矜持「女装は舞台上だけ 趣味で女装はしません」
染雀は桂あやめと音曲漫才ユニット、姉様キングスを組んだことにより、仕事の幅は広がったが、「好事魔多し」の例え通り、B型肝炎にかかってしまった。
「目の色も顔もまっ黄色になって、即入院です。姉キンでは芸者姿の漫才だけでなく、2人ともドレス姿になって、僕がミス・ジャクリーヌ、あやめさんがマダム・アヤメビッチと名乗ってシャンソンショーをやってます。よく替え歌を作って歌うのですが、あやめさんが見舞いに来た時に作ったのが、『サン・トワ・マミー』の替え歌で、『エパティットベー(B型肝炎)』という歌でした。『♪風邪のように、しんどくて、微熱が出る』とか、『♪目の色が黄色くなるエパティットベー』という歌詞で(笑い)。おもろいけど、こっちは笑えませんて。後であやめさんが言うてました。万が一死んだら追悼に歌おうかと思ったと。シャレがきつい人ですわ」
無事完治して退院後、その替え歌をシャンソンショーの中で歌った。それを聴いた私は、大病さえもネタにする大阪芸人の性根に感服したものだ。
芸者姿やドレス姿の女装があまりに似合うのと、独身を通していることから、「染雀はゲイでは?」という疑惑が持たれた。