アナウンサーは「一生の仕事」にあらず? 3月で各局の“看板”退社ラッシュに思う
桝太一は二足のわらじ
このところアナウンサーの退社話をよく耳にする。単純にフリーになる人もいれば、異業種へ転職する人も……。
アナウンサーは一生の仕事にあらずということか、あるいは沈みかける船からいち早く逃げるネズミのように、斜陽のテレビに見切りをつけたのか。
日本テレビ、桝太一(40)。「真相報道バンキシャ!」の冒頭で突然、3月いっぱいで退社すると報告。典型的なサラリーマンアナに見えた桝の大胆さったら。
「4月からは研究者とキャスターの二足のわらじを履くことに致しました」ということで「バンキシャ!」にはそのまま出演するというからこれほどの円満退社はない。あるいは日テレには桝に代わる人材がいないってこと!? 仲がよかった水ト麻美(34)がやけ食いに走らないことを祈るばかり。
富川悠太は格下げの屈辱の末
テレビ朝日「報道ステーション」の富川悠太(45)。「コロナ感染で私をはじめ番組への信頼を失わせてしまったこと、いまでも責任を感じ後悔も拭えてはおりません」とコメント。2年前、新型コロナウイルスに感染しながらも出演し、番組クラスターを引き起こした。
このところテレ朝がらみの不祥事が多過ぎて富川の件は吹っ飛んだ感もあるが……。メインからあれよあれよの格下げは屈辱だったのでは。
TBSは堀井美香(49)が退職を発表。最近はラジオやナレーションが多かったが、退職後はフリーになるのか。
フジの特別加算1億円は羨ましすぎる!
忘れていけないのがフジテレビの大量退職。昨年11月、満50歳以上かつ勤続10年以上の社員を対象に早期退職者を募り、100人ほどが退職するとか。その中には「めちゃイケ」の生みの親、片岡飛鳥やガリタ食堂でもおなじみ、明松功もいるが、注目は元アナの面々だ。境鶴丸(57)や野島卓(55)、「みんなのKEIBA」の実況でおなじみの福原直英(54)、塩原恒夫(58)、長坂哲夫(55)、佐藤里佳(55)、田代尚子(55)ら、バブル期のフジを謳歌した名前が一掃される。
今回は通常の退職金の他に特別優遇加算金が50歳で1億円とか。庶民が1億円を手にしようと思えば宝くじでも買うしかない。羨ましすぎる。ちなみに久慈暁子(27)、久代萌美(32)も退職するが、ただでさえフリーアナは飽和状態なのにやっていけるかと他人事ながら心配になる。
もっとも、小島奈津子に八木亜希子に近藤サトに高橋真麻に加藤綾子に大島由香里と、現在フリーで活躍しているのは圧倒的にフジが目立つ。
腐ってもフジテレビでよくも悪くも注目度が高く、顔も他局よりは売れている。なので、元フジアナの肩書はそこそこ利用価値がある。辞めてもおいしいフジテレビ!?
それにしても1億円は羨ましいぞ。