ミュージカル「るろうに剣心 京都編」に出演 小池徹平を直撃「昔みたいにムチャはできない」
俳優の小池徹平(36)が、ミュージカル「るろうに剣心 京都編」(5月17日~)に出演する。同名の人気漫画が原作、小池は主人公の緋村剣心を演じる。「上演が2年越しになった分、経験値が上がり、よりいいものをお届けできるはず」と語る小池を直撃した。
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ーーお披露目の会見では殺陣を披露し、会場を剣心ワールドにした。
「会見前の1週間は舞台の台本よりもお披露目の殺陣で頭がいっぱいで。でもおかげで皆さんが『るろ剣』に興味を持ってくださったみたいで、良かったです。とにかくリアリティーのある殺陣は見どころで、見応えがある分、僕にとっても一番ハードな部分です」
ーーコロナ禍で当初の予定から2年越しの上演になった。
「この2年の間に舞台で天草四郎を演じたり、ドラマで和装の役をいただいたり、時代劇を学ぶ機会が多くて、2年前よりも経験値が上がっているので、よりいいものをお届けできるだろうと自負しています」
■「上下」ではなく「東西南北」
ーー劇場は国内唯一、客席が360度回転する劇場だ。
「回転する客席を取り囲むように舞台があるので、舞台位置を上(カミ)下(シモ)でなく、東西南北で示すのですが、『北で殺陣が始まって西で終わります』と言われても、僕は初めてなので未知数です。感覚的にどうなるのか、移動や早着替えは間に合うのかとか、実際に劇場に入ってからでないとわからないことも多いですね。それだけにワクワク感があります」
ーー原作の中でも京都編は特に注目度が高い。
「台本の分厚さに驚きました、<京都編>は場面展開も多く、殺陣を含め覚えなきゃいけないことが多くて。時間が足りません(笑)。若い時と体力も環境も違うので、何が一番足りないか、何を優先するかを常に考えて稽古しています」
家族と遊んでいるうちに腰が痛くなる時も(笑)
ーーオジサンになったと感じるときは?
「疲れがとれない(笑)。食生活、体のメンテナンスなど気をつけるようになりましたが、体のメンテナンスをしても家に帰って家族と遊んでいるうちに腰が痛くなる時もあって。それも今しかできない幸せな時間でもあるんですけどね」
ーー20代前半はウエンツ瑛士と共に、歌手活動をしていたことも。年を経て変わったことは?
「穏やかになったとか、大人になったとか、いい風に言われることは多いですね。2、3年前までは仕事中心で、やりたいことをひたすら極めるタイプでしたが、今は家のことも考えなければならない年になり、限られた時間で何を優先するかを常に考えるようになって。おかげで昔より集中力がつきました」
ーーアイドルのような時代を経て、今はどう感じる?
「昔みたいにムチャはできないですね。20代の頃は背負っていたものの大きさもわからなかったので、ケガも恐れず全力でした。でも今は急にケガしたら迷惑をかけてしまうのがよくわかっているので、同じ全力でも全公演どの回でもパフォーマンスアベレージを保つことを考えます。目の前にお金を払って見に来てくださるお客さんがいるって、やっぱりやり甲斐が大きい。この劇場でしかできない感動をぜひ体験していただけたらと思います」
(聞き手=岩渕景子/日刊ゲンダイ)
■ミュージカル「るろうに剣心 京都編」 5月17日~6月24日=IHIステージアラウンド東京(豊洲)。詳しくは公式ホームページで。