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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国で過激化する不倫映画…かつては圧倒的多数が「姦通罪支持」も今は昔

公開日: 更新日:

 1970年代の社会主義国家(北朝鮮にソックリの架空の国)が舞台で、若き模範兵士が師団長の美しい妻と愛欲に溺れていく。禁断の愛をテーマにした中国版「チャタレイ夫人の恋人」である。原作小説は性描写が過激すぎて中国では刊行直後に発禁処分になったという。そんな小説が原作の映画が公開されたのだから、もう「韓国の性意識を変える」どころの話ではない。

 儒教社会のため不倫NGで、かつては姦通罪もあった。その頃にメディアが行ったアンケートでは、姦通罪を支持する人が圧倒的に多数派だった。ところが、その姦通罪も今から7年前に廃止された。

 現在はポータルサイトに不倫経験者たちのカフェ「禁じられた愛」も開設され、会員数は5万人を超えている。この頃のアンケートでは3割以上が「不倫経験アリ」という衝撃的な報道もあった。

 韓国には「鼻クソを置いても身にならない」ということわざがある。一度した失敗は取り返しがつかないという意味だ。まるで合法化されたかのような不倫だが、誰もが寛大になったわけじゃない。韓国メディアによるアンケートでも「配偶者の不倫を知った場合」の回答は「離婚する」が半数以上を占めていた。

 後悔しないよう、不倫するよりも配偶者に“奉仕”したほうがいい。

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