ロックシンガー「頭脳警察」のPANTAは「人なつっこい孤高」だった
PANTAに福島の農民詩人、草野比佐男のことを話したかったなとも思う。草野は「アメリカが戦争の愚を悟るまでイラクたたかへフセイン死ぬな」という歌をつくった。
PANTAのバンド「頭脳警察」もしびれる名である。ロックに不案内の私には、その名が何に由来するのかに興味はない。ただ、頭脳を支配したい権力の存在はますます肥大化している。それに憤慨してPANTAは亡くなったのではないか。いわば憤死である。
PANTAは酒が飲めなかったというが、 シラフでこの国で生きるのは大変だっただろう。 「孤高のPANTA」とも呼ばれたらしいが、人なつっこい孤高である。