長引く「ジャニー喜多川氏性加害」問題…所属タレント「俺は被害を受けていない」の矛盾

公開日: 更新日:

 こうした発言に対し、SNS上ではこんな声が出ている。

《今、テレビで活躍中の人って、みんな、性加害について俺はしらんと言っている。被害もないよと。そうすると、ジャニー氏が襲った人は表舞台には出ていないけれど、襲われなかった人は表舞台に立っていると。何か変じゃね》

《事務所の調査チームの報告書だと、被害者は、断るとデビューできないんじゃなかった?つまり、断らず、我慢した人はデビューしていると受け取ったけれど。それなのに、みんな、うわさで聞いただけと言うの》

《俺は性加害を知らなかった、襲われなかったって。そう言いたい心理、気持ちは十分、分かるし、当然。でも、それでいいのかな。デビューできなかった人の悪口みたいな感じで終わらせるつもり?》

 性暴力被害者らでつくる一般社団法人「Spring」(東京)によると、性暴力を受けた被害者の多くが「被害」と認識するまでに平均で7年半かかっていたという。誰でも自身が性被害を受けたという事実は家族にすら明かしたくないだろう。ジャニー喜多川氏もそういう心理を理解していたからこそ、性加害を繰り返しても平気だと考え、おぞましい行為が数十年間にも及んだのか。

 今、表舞台で活躍する所属タレントが「真実」の声を上げ、問題に向き合う事こそが早期解決につながるのではないか。もちろん、表舞台にいるからこそ「言えない」という葛藤を抱えながら活動しているのは承知のうえだが……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  3. 3

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  4. 4

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 5

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  3. 8

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  4. 9

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  5. 10

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ