長引く「ジャニー喜多川氏性加害」問題…所属タレント「俺は被害を受けていない」の矛盾
こうした発言に対し、SNS上ではこんな声が出ている。
《今、テレビで活躍中の人って、みんな、性加害について俺はしらんと言っている。被害もないよと。そうすると、ジャニー氏が襲った人は表舞台には出ていないけれど、襲われなかった人は表舞台に立っていると。何か変じゃね》
《事務所の調査チームの報告書だと、被害者は、断るとデビューできないんじゃなかった?つまり、断らず、我慢した人はデビューしていると受け取ったけれど。それなのに、みんな、うわさで聞いただけと言うの》
《俺は性加害を知らなかった、襲われなかったって。そう言いたい心理、気持ちは十分、分かるし、当然。でも、それでいいのかな。デビューできなかった人の悪口みたいな感じで終わらせるつもり?》
性暴力被害者らでつくる一般社団法人「Spring」(東京)によると、性暴力を受けた被害者の多くが「被害」と認識するまでに平均で7年半かかっていたという。誰でも自身が性被害を受けたという事実は家族にすら明かしたくないだろう。ジャニー喜多川氏もそういう心理を理解していたからこそ、性加害を繰り返しても平気だと考え、おぞましい行為が数十年間にも及んだのか。
今、表舞台で活躍する所属タレントが「真実」の声を上げ、問題に向き合う事こそが早期解決につながるのではないか。もちろん、表舞台にいるからこそ「言えない」という葛藤を抱えながら活動しているのは承知のうえだが……。