北公次による35年前の「性被害告発」の凄まじい“影響力” ジャニーズCD販売数が軒並み下落
テレビや新聞は扱わなかったが、週刊誌はジャニー氏の北公次に対する蛮行を取り上げていた。
「本を買わなくても、新聞に載る週刊誌の広告や電車の中吊りを目にする人は無数にいます。当時はほとんどの家庭が新聞を取っていましたし、電車では中吊りが読まれていた。週刊誌を手にしなくても、『ジャニー氏がなんとなく怪しい』という空気感は世の中に伝わっていた。だから、シングル売り上げが揃って落ちたと思います。この時期、枚数を伸ばしたのは田原俊彦の『ごめんよ涙』(89年4月)くらいです。高視聴率を取ったフジテレビ系の主演ドラマ『教師びんびん物語Ⅱ』の主題歌だったためです。しかし、田原もその後は売り上げが落ち、90年にデビュー以来続いたオリコンシングル連続トップテン入りの記録が途絶えました」(前出の音楽関係者)
■フォーリーブス再結成で北は再び口を閉ざすように…
もちろん、北公次の告発本の影響だけではない。この時代のジャニーズ事務所には逆風が吹いていた。