超絶技巧の三味線奏者・駒田早代さんインタビュー「レッチリのベーシストから“いいね”が」
三味線でロックの名曲をカバーしたインスタグラム投稿が公開1カ月で1000万回再生の快挙を成し遂げた駒田早代さん(24)。8日から始まる舞台「小栗判官と照手姫」では津軽三味線演奏と歌の激しいパフォーマンスを披露する。
投稿ではマイケル・ジャクソンやエリック・クラプトン、ベンチャーズまでカバーしていますね。
「曲の中で繰り返し使われる短いフレーズをリフと呼びますが、そのリフがカッコいい曲を中心に選曲しています。バズったのは大好きなアメリカのロックバンド『レッド・ホット・チリ・ペッパーズ』の『SNOW』で、バンドのベーシストから『rock that』(いいね)とコメントがついたのにはびっくりしました。今は1100万回を超えたみたいです」
三味線はいつから?
「7歳で津軽三味線を始めて10歳から民謡、16歳から長唄三味線です。高2の時、青森で開催された『津軽三味線日本一決定戦A級女性の部』で優勝しました。看護師になるつもりでしたが、三者面談で担任の先生から、『このまま三味線を趣味で終わらせていいのか』と言われて発奮し、急きょ東京芸大を受験することにしたんです」
最難関の大学をストレート合格とはすごい。
「芸大の先生にレッスンを受けるため自宅の三重から京都に通いました。受験科目の長唄三味線は30分近い曲を譜面を見ないで演奏するのですが、当日緊張しないように実技試験の教授たちの名前を調べて顔写真をノートに張って、それを見ながら稽古しました(笑)」