大谷翔平の「悲劇」は笠置シヅ子、矢沢永吉も経験…超大物こそ“側近”に裏切られてしまうワケ
“ベストフレンド”と思われていたドジャースの大谷翔平選手(29)と水原一平通訳(39)の間に、まさかの事件が起こった。水原氏が違法賭博に関与し、大谷名義の口座から約6億8000万円を送金したという疑惑が報じられている。ドジャースは水原氏を解雇した。
「心を許している側近に裏切られる話はスポーツ界に限りません。どの世界でも、お金を持っていると周りに人が群がります。仲が親密になり、その年数が長くなればなるほど、“側近”はいちばん危険な存在になります。芸能界でも、近しい人間に裏切られた事件が何度も起こっています。それは個人事務所に目立ちます。昨今は旧ジャニーズ事務所から中居正広、岡田准一、二宮和也、山下智久、手越祐也、アミューズから賀来賢人、オスカープロモーションから米倉涼子や剛力彩芽など大手事務所からの独立が相次いでいます。彼らの身には何もないと思いますが、個人事務所はスタッフが少ない分、着服や横領が生まれやすい環境になる。警戒しても損はしないでしょう」(芸能記者)
■“ブギの女王”のマネジャーもギャンブルで身を滅ぼす
信頼していた仕事上のパートナーに着服された芸能人は枚挙に暇がない。佳境を迎えているNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の主人公のモデル・笠置シヅ子も"側近"に裏切られている。
「終戦から5年後の1950年、笠置が日本人慰問公演のためにアメリカに旅立つ直前、マネジャーの持ち逃げが発覚しています。額は250万円とも350万円とも言われ、現在の価値に直せば、数千万円になります。そのマネジャーも水原氏と同じようにギャンブルで身を滅ぼしていました」(前出・芸能記者)
笠置シヅ子の歌手時代を知る人は少なくなっているが、現在の国民的人気タレントも金銭的な被害に遭っている。1970年代から活躍し、今も『ポツンと一軒家』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』などテレビ番組の司会を務める所ジョージも側近に背信行為を受けた一人だ。事件は2009年に発覚した。
「所はCM契約も多いため、CM担当のマネジャーがいた。その男は、CMに付随したプロモーションで使用する写真やグッズの料金を指定口座に振り込ませ、着服していました。3、4年続けていたそうです。CM契約料から抜いたわけではないので、すぐには見つからなかったのでしょう。その額は5000万円以上に上ったそうです」(芸能関係者)
80歳を超えても、『世界の果てまでイッテQ!』の海外ロケに出向くなど精力的に活動するデヴィ夫人も横領被害に遭っている。
「個人事務所の元経理担当が、業務上横領の疑いで2017年に逮捕されています。起訴状によれば、2013年から約3年に渡って59回も事務所名義の預金口座から総額約2200万円を引き出して、着服していたそうです。2019年、その元経理は懲役4年(求刑懲役4年6月)の実刑判決になっています。事務所の『オフィス・デヴィ・スカルノ』が黒字経営なのに、税理士から税金額が足りないと指摘されて事件が発覚しました。外部の人間が目を光らせなければ、もっと長く続いていたかもしれません」(前出・芸能記者)