声優・神谷明さんは語った「そのキャラクターになりきって演じきって命を与えないと」
「演じられるキャラクターは演出の指示で決められるんですか?」「そういう部分もありますけど、僕の場合は台本を読んで自分なりにキャラクターを想定して、現場で他の出演者とのバランスとかを考えてつくり上げていきますね」「セリフは台本通りですか?」「おおむねそうですけど、アドリブもけっこう言いますね。そのキャラクターになりきって、演じないとセリフを読んでるうちはダメですね」「漫才も一緒ですね。読んでるうちはお客さんに言葉が届かない」「そうでしょうね。音だけの言葉を聞いても心は揺さぶられないですからね」「心を揺さぶるためには?」「やっぱり稽古あるのみ!」と一言。
最初は役者志望だったそうですが、徐々に声優の“アルバイト”が増えて「それならば」と声優の道へ。「声優も動画に声を合わせているだけではダメ。そのキャラクターになりきって演じきって命を与えないと。だから自分の体全体で表現しているか、声だけで表現しているかの違いで“役者”にならなきゃダメなんで、そういう意味では夢をかなえたのかな」と笑ってらっしゃいました。
クイズコーナーは4年間続きましたが、年に一度、元日の朝にお会いするのが本当に楽しみでした。私よりも10歳以上も年長でしたが、謙虚で礼儀正しく、いつも笑顔でこちらを立ててくださるすてきな方でした。
今も後進の指導を行われているご様子。どうぞお元気でご活躍ください。