麻原彰晃がとんねるず、ビートたけしの番組に出演していた…地下鉄サリン事件から30年“テレビの軽さ”に再注目
麻原は番組で、“かつて秋吉久美子が好きだった”“リンスはせず、ベビーシャンプーを使っている”といった視聴者との距離を縮めるような逸話を披露している。
■たけしをヨイショした麻原
「単なる“怪しい教祖”“おもしろいおじさん”としてキワモノ扱いされた麻原は巧みな話術で、スタジオ観覧者や視聴者にウケている印象がありました。プロデューサー以下番組スタッフはまさかその4年後に、戦後最悪のテロ事件を実行するとは思ってもいなかったでしょう」(芸能ライター)
生ダラが放送された91年の年末には、『TVタックル』(テレビ朝日系)でビートたけし(78)が麻原と対談している。
「この対談で印象的だったのが、死について話をしたたけしを麻原が仏教用語や教義を持ち出してやたらと持ち上げていたことです。たけしと麻原はその後、月刊誌でも対談しています。当時は今のようにコンプラ意識が極めて薄く、麻原の登場が許される空気がありました。しかし、89年にオウム問題を追及していた坂本堤弁護士一家が横浜市内の自宅で教団幹部らに殺害されていますが、その直前にTBSが坂本弁護士がオウムを批判したインタビュー映像を教団幹部に見せたことが一家殺害事件の引き金になっています」(前出・芸能ライター)