攻めた社会風刺もご都合展開ばかり…TBS日曜劇場「キャスター」リアリティーなさすぎと早くも失速
「報道番組の総合演出としては見た目が若すぎるという永野芽郁さんのミスキャストぶりや、阿部寛さんのキャスターらしくない見た目の問題などが、放送当初に指摘されていましたが、回を重ねるごとに、実際の社会でも問題になった要素を取り入れている割に、ドラマらしいご都合展開ばかりで、リアリティをもって描きたいのか、あくまでエンタメのフィクションなのかという作品の軸がブレ、視聴者が没入しきれない粗の部分が目立ち始めています」(ドラマ制作関係者)
そんな視聴者のガッカリ感が、視聴率にも反映されている。第2話の世帯平均視聴率は11%台へと大幅に下落し、重要視されているコア視聴率も13日日の4.8%から、20日の放送では3.6%へと、1ポイント以上も落としている。
「同じような報道番組を舞台にした社会派ドラマとして、22年10月期放送のカンテレ制作・フジテレビ系『エルピス』と比較する声も視聴者から上がっており、『エルピス』は、ノンフィクションのドキュメンタリーのようなリアルな質感がありました。一方で『キャスター』は、方向性は攻めているものの、先も読める王道展開によるリアリティのなさで良くも悪くもエンタメの枠に収まっている印象です」(同)