映画「ハウス」で大胆ヌードを披露した池上季実子
食べられる少女役は池上の他、大場久美子、神保美喜ら総勢7人のハウスガールズで、大林監督の下、体当たりで演技をこなした。大場などリハーサル中に怖くなって本気で泣き出す場面も。しかし、監督はすかさずカメラを回したという。
8代目坂東三津五郎の孫娘でドラマ「愛と誠」(74年、東京12チャンネル=現テレビ東京)の主役を演じた池上も、入浴シーンで豊満な肢体を披露。当初はヌードに抵抗を感じていた池上だが、監督と話し合った結果、「裸を売り物にする映画じゃない」「イメージを変えたい」と承諾した。それでも撮影前夜は興奮して眠れず、自分の裸を鏡に映し、「とうとう私の体、みんなに見せるんだな」と感じたという。
撮影現場では監督とカメラだけにしてほしいという女優も多いが、池上はスタッフが勢ぞろいする中、堂々と演技をこなした。
撮影後は「ただ無我夢中だったとしか言えないわ。映画に出て私は何か変わったと思うの。……はっきり言えないけど、“女優”になりたいんです」とコメント。それまでカーテンの中で行っていた衣装の着替えを、カーテンなしでパッパッパとするようになったともいう。