<12>兵庫の“号泣県議”から始まったドン・ファン取材、約束の時間を突然変更して…
「おはようございます。毎度ありがとうございます。アプリコの野崎です」
ああ、あの社長だとようやく理解できたので取材を申し込むと、会おうとの返事がきた。
「私は大阪のホテルにいるので、いつでも車でおうかがいできます」
「それでは今日はどうですか?」
「ええ、大丈夫です」
他に取材があったが、とっさに後回しにしようと判断した。グズグズ言えば気分が変わる可能性がある相手に合わせるのは、このような取材の鉄則だ。
「それでは午後1時に田辺の自宅に来てください」
「分かりました。よろしくお願いします」
私は大阪市内からレンタカーを飛ばした。まずは和歌山市内で旧友と再会、別件の情報を収集していた。すると11時すぎにドン・ファンからの電話が鳴った。
■ムチャクチャなオッサン
「はいはい」