ウイルスでⅠ型糖尿病発症も 大人も“春の感染症”に要注意

公開日: 更新日:

 感染症が原因の糖尿病なら、ワクチンで予防することも可能だ。すでに予防ワクチンの研究は進んでいるという。

「中には1型糖尿病を子供の病気だと思い込んでいる人がいますが、間違いです。英国史上2人目の女性首相であるテリーザ・メイ女史は50代で1型糖尿病を発症しています。英国の調査では1型糖尿病の半数は30歳以降に発症している。大人も感染症が原因で1型糖尿病を発症している可能性があるのです」(都内の糖尿病専門医)

 遺伝的に糖尿病になりやすい人が、肥満運動不足、ストレスなどをきっかけに発症する2型糖尿病も、実は感染症をきっかけに発病している可能性も否定しきれないという。

 では、具体的にどんな感染症が1型糖尿病を発症させるのか?

 いまのところわかっているのは肝炎や膵炎、髄膜炎や心筋炎などを起こすコクサッキーBウイルス、手足口病やヘルパンギーナ、胃腸炎などを起こすエンテロウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、キス病といわれるEBウイルス(EBV)、ムンプス(おたふく風邪)ウイルス、風疹ウイルス、ロタウイルス、エコーウイルスなど。

 風邪症状の後に、妙に口が渇く、体がだるいという人は血糖値に注意した方がいいかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー