手術数の合計は新規患者数とほぼ等しい数字になっています。しかし、単純に「患者全員が手術を受ける」と結論づけるのは早計です。肝臓は他からの転移も多いのです(転移性肝臓がん)。「肺がん」「胃がん」「大腸がん」「乳がん」などから転移してきます。転移がんも、可能ならできる限り手術を行います。
一方、新規患者数は原発性肝臓がんの患者です。原発性肝臓がんは再発しやすいため、2回以上の手術を受ける患者も少なからずいます。転移・再発がんの手術件数までは分かりませんが、公表されている数は、それらを含めたものです。ですから逆に、発見時にはすでに手遅れで、手術を受けられない人も大勢いるわけです。