著者のコラム一覧
水井睦みずい整形外科院長

みずい整形外科院長。日本整形外科学会認定専門医、同会認定脊椎脊髄病医、同会認定リウマチ医、日本体育協会認定スポーツドクター。1995年北里大学医学部卒業。横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院、国立病院などを経て、2005年から東京・祐天寺にて開院。

前十字靭帯損傷 手術後にできるだけ早くリハビリを始める

公開日: 更新日:

 ラグビーやスキーなどで膝を外側にひねったときに起きるのが内側側副靱帯損傷です。外側側副靱帯損傷は柔道で転倒するなど、膝の内側から強い衝撃を受けたときに生じます。前十字靱帯損傷はジャンプの着地時や急な方向転換などで膝に負担がかかって受傷することが多く、後十字靱帯損傷はラグビーやサッカー、交通事故など膝をしたたかに打ったときに起こりやすいとされています。

 前十字靱帯損傷の症状は、急性期では膝関節に血がたまって腫れ、動かすと強い痛みがあります。放置すると痛みは気にならなくなりますが、靱帯は治ることがないため膝はぐらぐらのままになります。さらに時間が経つと半月板損傷、軟骨損傷といった合併症が起こり、歩行することすら困難になる確率が高まります。

 治療は単独損傷であれば装具固定の後、関節可動域を広げる訓練と筋力トレーニングを行います。ただし、前十字靱帯は再生能力が極めて乏しく、基本的に元には戻りません。そのため、治療の基本は手術です。その後はできるだけ早めにリハビリを行い、関節の可動域の回復と大腿骨を中心にした筋力回復を行います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…