著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

寝ていればOK 楽チン「CAVI検査」で血管年齢をチェックする

公開日: 更新日:

 CAVIとABIは、簡単に言えば現在の血管の硬さや狭窄具合を知ることができる検査です。これらの検査を数年おきに行い、その変化を見ることで自身の動脈硬化進行速度がわかります。数字が基準範囲外の場合はさらに脳梗塞や狭心症のリスクを確認するために、頚動脈の超音波や心臓血管CTなども推奨されます。

■準備から検査終了まで10分

 CAVI自体はとても楽なもの。あおむけでただ寝ていればOKです。薄手の服なら着替える必要もありません。準備から検査終了まで10分ほどしかかかりません。

 東京都在住の60代半ばの自営業の男性は1年前、主治医の勧めで先日、初めてCAVIとABIを調べました。

 結果は、どちらも基準値範囲内。男性は、この検査結果を受けて、より生活習慣改善に熱心に取り組めるようになったと言います。

 というのも、男性の糖尿病と高血圧がわかったのは、CAVI、ABIの検査を受ける半年ほど前。「年齢よりも若く見える」というのが自慢の男性は、「体も健康」という思い込みがあり、それまで健康診断を受けていませんでした。

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