著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

コロナに感染しても重症化させないために知っておきたいこと

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染者数が爆発的に増え、もはやだれが発症してもおかしくない状況です。糖尿病など重症化リスクのある人がPCR検査で陽性となった場合、入院の対象となりますが、今はやむを得ず自宅療養になることも珍しくありません。

 糖尿病患者さんがこのコロナ禍を、重症リスクを少しでも減らして過ごせるために知っておきたいことを、改めて取り上げたいと思います。

 何をおいても実施していただきたいのは、血糖コントロールを良好に保つことです。

 再三この連載で紹介している通り、糖尿病があるからといってコロナに感染しやすいわけではありません。しかし、重症化しやすい。世界的にみても、コロナで重い呼吸器症状を呈して入院した患者では、糖尿病を持っている人がそうでない人より多いと報告されています。重症化だけでなく、死亡リスクも高くなります。

■血糖コントロールが良好なら生存率は下がらない

 一方で、血糖コントロールが良好な糖尿病患者のグループと血糖コントロールが悪いグループを比較した研究では、血糖コントロールが良好なグループでは生存率が下がりませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に