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佐野靖子ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師

ミラザ新宿つるかめクリニック婦人科医師。順天堂大医学部卒。同大産婦人科入局後、非常勤助教を経て現職。医学博士、日本産婦人科学会専門医、日本女性医学学会専門医。専門は更年期障害、女性のヘルスケア。

普通のピルと生理の移動に使うピルは何が違うの?

公開日: 更新日:

 受験や旅行、スポーツ大会や音楽会などイベントの予定があるけど生理日と重なりそう、という経験は女性になら誰にでもあることです。そのときにピルを使った「生理移動」ができることをご存じでしょうか? 私も試験の際に「生理移動」をした経験があります。

■「生理移動」のピルと普段飲むピルとの違い

 ピルにはいくつか種類があって、生理の移動のために短期間使用するピルと普段から飲む低用量ピルは少し違っています。

 ピルはエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモン を含んでいます。女性ホルモンの量が多ければ、副作用も出やすくなります。そこでピルは歴史の中でホルモン量を少なくするように改良されてきました。現在では含まれるエストロゲンの量が50μg(マイクログラム)以上のものを高用量ピル、50μgのものを中用量ピル、50μg未満のものを低用量ピルと呼びます。

 生理の移動に頻繁に使用されるピルは50μgのエストロゲンが含まれている中用量ピルです。一方、治療や避妊のために毎日使うピルは20~40μgのエストロゲンが含まれている低用量ピルや超低用量ピルです。

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