著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【行者にんにく】「山菜の王様」は動脈硬化を防ぐ栄養素が豊富

公開日: 更新日:

 東北より南では高山でしか採れないことから、「行者が食べるニンニク」と名付けられたといわれる行者にんにく。タマネギ、ニンニク、ニラなどと同じユリ科の仲間です。ニンニクに似た独特の香りとシャキシャキとした食感がおいしい山菜で、栄養価の高さと滋養強壮に効くという効能からか「山菜の王様」ともいわれているほどです。

 北海道の特産山菜としても有名ですが、行者にんにくが収穫できるまでには何と5年もの歳月を必要とするのです。近年、天然物の数が激減する一方で、栽培技術も確立され、現在出回っているものの多くは栽培されたものです。1月からハウス栽培物が、3月ごろから北海道の天然物が出回り始め、産地を北へ移しながら6月初旬ごろまで続くので、今はまさに旬真っ盛りの時期ですね。

 そんな行者にんにくの注目すべき栄養素はβカロテンとビタミンKの含有量の多さ! βカロテンは葉の部分に100グラム当たり2000マイクログラムも含まれます。動脈硬化を予防したり、抗がん作用などが期待される栄養素です。ビタミンKは山菜の中でもトップクラスを誇る量が含まれています。カルシウムを骨に定着させてくれるので、骨を丈夫にするのに欠かせない栄養素です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?