著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

栄養価が高いアピオスは高齢者など食の細い人におすすめ

公開日: 更新日:

「アピオス」という名前の野菜があります。聞きなれない方も多いのではないでしょうか。栗や豆のような香りに、ジャガイモ、里芋とサツマイモを足したような食味の植物で、小さいジャガイモのような形をしています。原産地である北アメリカでは、先住民であるインディアンの主食、特に他の部族と戦うときの精力剤として食べていたそうです。

 日本には明治初期にリンゴの苗木に交じって青森県へ伝わったとされ、もともと栽培していたホドイモと区別するためにアメリカホドと呼ぶこともあります。現在もアピオスは主に青森県で生産されており、その生産量は全国1位! 特に七戸地区などにあるJAゆうき青森管内で多く作られているそうです。

 そんなアピオスには一体どんな栄養価が含まれているのでしょうか? 実は文部科学省が発行している日本食品標準成分表2020年版には、残念ながらアピオスの栄養価は載っていませんでした。

 しかし、日本未病学会、農林水産省、JAゆうき青森などの情報があったので見てみると、アピオスの100グラム当たりの主な栄養価はジャガイモに比べて、エネルギーは約2.6倍、タンパク質は約3倍、食物繊維は約5倍、カリウムは約1.8倍、カルシウムは約30倍、鉄分は約4倍と栄養価が大変高い。食べ過ぎには注意ですが、食の細い方には大変有効な食材です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり