【行者にんにく】「山菜の王様」は動脈硬化を防ぐ栄養素が豊富
また、行者にんにくのにおいのもとであるアリシンは実はニンニクよりも多く含まれています。アリシンがビタミンB1と結合することにより、アリチアミンという脂溶性の成分になります。そのおかげで体の中に長時間とどまることができるようになり、エネルギーを発生させやすくしてくれるので、体内の糖を代謝させたり、疲労回復にも役立ちます。
高血圧、高血糖、冷えなども改善し、血栓や動脈硬化を予防するほか、がん予防に効果的という報告もあります。食中毒や感染症を予防するための強い殺菌作用もあるので、体のメンテナンス維持のために取りたい栄養素ですね。行者にんにくが滋養強壮に強い効果があるといわれるのは、このアリシンが含まれているのも大きいでしょう。ただし、アリシンの強い殺菌作用のため、食べ過ぎると、人によっては腹痛や下痢を引き起こしたり、吐き気を催す場合がありますので、食べ過ぎには気をつけましょう。