認知症予防に運動は有効なのか? 気を付けるべきポイント

公開日: 更新日:

 認知症を予防するためにも、まずは1日15~30分のウオーキングから始めるといいでしょう。ただし夏~秋の時期は気温が高く熱中症になりやすい。とりわけ高齢になると感覚機能の衰えによって喉の渇きを感じづらいので運動時は必ず経口補水液を持参するか、始める前に1本飲んでから運動してください。

 膝の関節に痛みがある方は、週1回のプールでの水中ウオーキングがいいでしょう。浮力によって関節に負担がかかりにくく、体力が低下している高齢者でも安心して行えます。最近は銭湯内に流水歩行プールが設置されている施設もあるので、自分に合った施設で運動するのがおすすめです。

 さらに今年1月に発表された筑波大学と山口県立大学による研究では、運動は1人よりも仲間と一緒に行う方が認知機能の低下予防に有効だと報告されました。その理由については明らかにされていませんが、おそらく1人ではおっくうになりがちな運動も仲間と一緒なら長続きしやすく、また、相手に失礼がないよう気を使って適度に脳疲労が起こり脳が活性化するのではないかと考えられます。

 近年は、「デュアルタスク(二重課題)」と呼ばれる①体を動かしながら(運動課題)②何かを考える(認知課題)という“ながら動作”が、運動機能と思考機能をつかさどっている前頭葉を刺激し脳細胞が活性化されると分かっています。仲間と一緒に運動する際は、しりとりや簡単な計算問題を出し合いながら行うといいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由