新井平伊
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新井平伊順天堂大学医学部名誉教授

1984年、順天堂大学大学院医学研究科修了。東京都精神医学総合研究所精神薬理部門主任研究員、順天堂大学医学部講師、順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学教授を経て、2019年からアルツクリニック東京院長。順天堂大学医学部名誉教授。アルツハイマー病の基礎と研究を中心とした老年精神医学が専門。日本老年精神医学会前理事長。1999年、当時日本で唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を開設。2019年、世界に先駆けてアミロイドPET検査を含む「健脳ドック」を導入した。著書に「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法」(文春新書)など。

料理も掃除も洗濯もしてもらえて生活は楽になったけど…

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認知症でできなくなったことは多いけど、できる限り本人にやらせる

「一無、二少、三多(いちむ、にしょう、さんた)」という標語があります。一般社団法人「日本生活習慣病予防協会」が1991年に提唱したもので、日常で心がけたい生活習慣を示したもの。2016年には、「一無、二少、三多」の「一、二、三」から、1月23日を「一無、二少、三多の日」という記念日に定めました。

 まず「一無」は、「禁煙」。たばこの煙には3大有害物質と言われるニコチン、タール、一酸化炭素のほか、70種類以上の発がん性物質が含まれています。よく知られる通り、普段たばこを吸わない人も受動喫煙という害を被りますし、煙が出ない加熱式たばこはフィルターから加熱時に有害化学物質が発生していることが報告されています。

 次に「二少」は、少食と少酒。暴飲暴食を控え、腹八分目を心がけた、バランスの良い食事は、健康維持に欠かせません。

 そして「三多」は、多い方がよい3つのこと。「体を多く動かす(多動)」、「しっかり休む(多休)」、「多くの人・事・物に接する(多接)」。

 これらの「一無、二少、三多」が生活習慣病対策に役立つのはもちろんのこと、認知症対策としても非常に有効です。

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