尖閣諸島に上陸したメキシコ人男性の呆れた理由…ラテン系のノリで漂流?
上陸者は意外な人物だった──。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)の魚釣島にカヌーで上陸していた外国人男性が出入国管理法違反容疑で那覇地検石垣支部に書類送検されていた事件。政治目的なのかと一瞬、緊張も走ったが、そうではなかったようだ。
男性は40代のメキシコ人で、与那国島から“台湾”を目指してカヌーに乗り込んだという。
「中国との領有権問題がある尖閣諸島には、これまでも政治的な目的で上陸を果たす者がいました。最近も、中国海警局の艦船『海警』が連日のように領海外側の接続水域を航行していることから、海上保安庁は同領域を重点的に哨戒しています」(海保関係者)
救助されたメキシコ人男性は正規の手続きで入国し、尖閣諸島から約150キロほど離れた与那国島に宿泊していたが、宿泊施設のカヌーを勝手に持ち出し、台湾を目指していたというのだ。
■与那国から110キロ以上離れた台湾に向う無謀
「男性は16日、哨戒中だった巡視船に救助を求めながら手を振る姿を発見され、ヘリコプターに助けられました。カヌーは2、3人乗りで、数日分の食料品や飲料水があったようですが、与那国から110キロ以上離れた台湾に向かうとは無謀です。政治的な目的はなく、いわば“ラテン系”のノリで台湾に向かっていたところ、黒潮に流され、魚釣島に漂流したとみられています」(社会部記者)