闇バイトの応募者たちは一体何者なのか?若者に自重呼びかけるTV報道番組の「盲点」

公開日: 更新日:

「最悪の場合、死刑になります」──テレビの情報番組は連日、闇バイト強盗のあくどい手口と刑罰の重さを伝えるが、手を出す連中はいっこうに減らない。減らないどころか、いよいよ凶悪化、低年齢化して、中学生まで捕まった。オレオレや振り込めなど特殊詐欺の出し子・受け子らも増加中で、闇バイト検挙人数は去年の約10%増だった。

 テレビがあれだけキャンペーンしても減らないのはなぜか。そもそも10代、20代はテレビを見ない。お笑いバラエティーやドラマに興味はなく、スポーツもSNS動画で見てしまう。ましてや、闇バイトの危険性を警告しているワイドショーやニュース、報道番組など見るはずもない。

 フジテレビ系のワイドショー「めざまし8」の司会・谷原章介は、「(闇バイトをやってしまっても)早めの出頭。引き返すことに遅いということはない」と呼び掛けるが、番組を見てうなずいているのは中高年だけ。Z世代の4割が闇バイトの求人を見たり、勧誘されたりした経験があるというが、その危うさには気づいていないのが実態だ。

 さらに、「テレビ番組は闇バイトの実態を誤って伝えている」と元警察庁幹部は指摘する。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース