「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

公開日: 更新日:

「無駄」どころか「百害あって一利なし」

 環境省は、水泳や水遊びを楽しむための「水浴場」の判定基準を設置。100ミリリットル当たりの大腸菌数が1000を超える水域は水浴場として「不適切」としている。つまり、お台場の海水域では23年5月に基準の3.2倍、8月には27倍もの大腸菌が検出されたということだ。

 こんな大腸菌まみれの“汚水”を150メートルの高さまで天高く噴き上げて大丈夫なのか。周辺は散歩客が多いし、テラス席を備えた飲食店もある。“汚水”であることもさることながら、そもそも噴水に使うのは海水だ。水に含まれる塩分が周囲の建物を錆びさせる「塩害」が発生する恐れもあるだろう。巨大噴水は「無駄」どころか、「百害あって一利なし」となりかねないのではないか。

 東京都港湾局に問い合わせると、こう回答した。

「地元住民や屋形船など船舶を利用する業者の団体から、水質や塩害に対する懸念は伝わっている。今後、適切な対応をとっていきたい。一例として、強風時に噴水の高さを自動で抑えたり、停止できるシステムの導入を検討中です」(担当者)

 三戸都議が言う。

「私は先日、噴水が整備される水域付近に船を出して向かいました。すると、海上だからでしょう、常にさまざまな方向から強風が吹いてくる。その状況で噴水の高さを器用に抑えたり、上げたりできるとは思えません。下手をすれば、常に停止せざるを得なくなるのではないか。海水を噴き上げることによる周辺の自然環境への影響も懸念されます。都は本気で巨大噴水を稼働させる気なのでしょうか。不安は尽きません」

 小池知事は巨大噴水を「日枝案件」と指摘されることに怒っているようだ。もし「日枝案件」でなかったとするなら、小池知事の思い付きということなのか。

  ◇  ◇  ◇

 都とフジテレビの接点が浮き彫りになったことに小池知事はおかんむり? ●関連記事【もっと読む】『26億円投入のお台場巨大噴水事業が「フジ日枝案件」と露見…小池都知事による激怒と錯乱と珍答弁』で詳報している。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    河合優実が日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」の舞台裏…石原さとみと激しいガチンコ勝負

  2. 2

    旧安倍派「石破降ろし」フルスロットルのワケ…恨み骨髄!引き金は森友文書の開示決定だった

  3. 3

    杉田水脈氏「炎上ヘイト論文」再掲し《本当に差別主義者ですか?》…開き直り上等の無反省

  4. 4

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  5. 5

    フジテレビ“女子アナ王国”崩壊のドミノ状態…永島優美&椿原慶子に加え、岸本理沙アナも電撃退社へ

  1. 6

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 7

    愛子さまに、佳子さまご結婚後も皇室に残る案が進展も…皇族数減少の課題にご本人の意思は?

  3. 8

    エキスポ駅伝2チーム辞退に《やっぱりな》の声…実業団に3月の戦いは厳しいか

  4. 9

    芦田愛菜が"CM起用社数"対決で橋本環奈に圧勝の流れ ノースキャンダル&インテリイメージの強さ

  5. 10

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に