日光市立今市図書館(栃木県)東照宮や鬼怒川などの郷土資料は2万冊
JR今市駅と東武下今市駅の間にあり、いずれも徒歩圏内である。周辺に大きな建物がないため、館内からは日光連山をバックに400メートルほど離れた商業施設である日光ランドマークの屋上観覧車が見えるほど。その景観は地域住民に親しまれている。
近くを走る東武鉄道はSL「大樹」が運行しており、図書館にいると汽笛の音が聞こえてくる。「最初は何の音か分かりませんでしたが、図書館にいながらにして、ポーッと響く汽笛が聞こえるのは他にはない魅力です」と語るのは今市図書館の赤羽菜摘さんだ。
外観はひときわ目を引く。「1982年に設立され、建築家・神谷五男さんが設計したものです。開いた本のようなユニークなデザインで、隣接する旧歴史民俗資料館(現在はイベント会場として活用)がまるでしおりを差し込んだように見えるんですよ。曲線の外壁と直線の窓が特徴的なため、県外から写真を撮りに訪れる方もいて、外国人観光客が『ビューティフル!』と言いながら写真を撮っていかれます」と赤羽さん。