日光市立今市図書館(栃木県)東照宮や鬼怒川などの郷土資料は2万冊
シニア層に好評な「大活字本」
館内には大きな窓があり、自然光がたっぷりと差し込む。窓から見える公園には、「東屋」があり、近隣住民の憩いの場となっている。
蔵書数は約22万冊。東照宮や鬼怒川関連を含めた郷土資料が約2万冊を占める。「シニアの方を中心に『この時代の風景が見たい』『昔の航空写真が載っている資料はないか』といった郷土資料に関する問い合わせが多く、地域の歴史を細かく調べる方が多いですね」と赤羽さんは話す。
シニア層に特に好評なのが、文字の大きさが12~22ポイントの「大活字本」だ。「現在2500冊ほど所蔵していて人気があります。東野圭吾さんや宮部みゆきさんらのベストセラーもあり、一度に十数冊借りていかれる方も多いです」(同)。文庫1冊分が2~4冊分の分量になるそうだが、読みやすいのはうれしい。
日光市が全国で3番目に広いこともあり、BM(ブックモービル)車に約800冊の本を積んで市内の学校へ移動図書館として貸し出しも行っている。さらに電子書籍サービスも充実しており、現在約1万6000冊を所蔵。今後もさらに拡充を予定しているという。
「図書館は、呼吸するように自然な存在として地域の心地よい居場所になれたらと思っています」と赤羽さん。SLの汽笛が響く静かな空間で、のんびり読書というのも一興だ。
●住所 日光市中央町29-1(電0288・22・6216)
●開館時間 月曜(祝日は開館)を除く9~18時(4~9月は19時まで)
●アクセス JR今市駅から徒歩5分、東武鉄道下今市駅から徒歩10分