谷中「朝日湯」オーバースペックな100度弱。激アツスポットを見抜いてイザ!
創業100年の老舗は民泊も
12分計はなく、15分計をひっくり返す。ベンチは広く、あぐらをかいて頭を垂れて、じわっじわっと肌を焼く熱波に全集中デス。
設定95度。シ~ンとした空間に大型の遠赤外線ガスヒーターがピシッピシッと軋み、時折カーンと金属音を立てる。定員4人の狭さで、このサイズはオーバースペックでしょう。青色だったという壁の耐熱タイルは色落ちし、ベンチの木も真っ黒けで、温度計の針は100度弱っス。
鼻呼吸をすると、鼻の奥はチクチクし、下唇はヒリヒリと。でも、このドライな熱さは病みつきになるわい。
3分ほどで玉汗が浮いてきて、5分ほどでダラッダラに。砂が半分ほど落ちた8分くらいでフラフラと退室っス。
浴場に水風呂はなく、サ室手前の井戸水の立ちシャワーで火照りを取るぜぃ。勢いのある12度の冷水を頭から浴びると、マジでチモチイイ~。
2セット目はポジションチェンジ。ヒーター正面より奥の上段の方が熱がこもる激アツスポットだと見抜いて、どっこいしょ。ぐあー、読み通りの熱波にあえなく、8分でチーン。3セット目も結局、8分が限界っス。
キンキン冷水シャワーをアホみたいに浴びると、あまみがうっすら。脱衣場の木製ベンチでホワホワにととのいました。「夜の10時以降は混むけど、夕方6時くらいはのんびりできて穴場っスよ」と40代の常連サン。
フロントで缶ビール350円を購入。休憩ルームのソファに座り、テレビを見ながらグビッグビッ。ぷっは~、五臓六腑に染み渡るわぁ。
「当店は2階で民泊も営んでいて、風呂入り放題の上、2階では溶岩浴も楽しめますよ」と小島さん。予約などはRakuten Oyadoなどネットのみ。 (イラスト・文=太田由紀)
■「朝日湯」
(住)東京都台東区谷中2-18-7
(℡)03.3821.5849
(営)10時~翌1時半
年中無休