(89)古米を美味しく食べる方法「研ぎ」にアリ…自信がないなら精米機が便利
精米すると一気に香りが出ます。しかし香りを楽しむには、精米後できるだけ1カ月以内に食べることです。精米後は冷蔵庫で容器に入れ保存(もしくは同じ効果を持つ方法)がセオリーです。
そして令和の今は低温保存が当たり前、精米のタイミングも管理されています。古米でもかなりおいしく食べられるようになりました。
それでも古米はイマイチという人は、まず米のとぎをしっかりしてください。ザルに軽くこすりつけるとぎは、米が傷つくことがあるので、通常なら推奨できませんが、気になる人はアリでもいいでしょう。
米のとぎのポイントは、おいしい水で行うことです。田んぼのある水系の水なら最高です。お米は田んぼで水分をたっぷり補給します。その田んぼの水と同じ水で炊飯すると味が喧嘩せず、おいしいのです。また、とぎまで水を与えられていなかった古米は一気に水を吸います。とぐ水を変えながら素早くとがないと、糠臭い水を吸ってしまうことになります。そうなってしまうとおいしくありません。
とぎに自信がない人は、精米機を使うのが便利です。この春、象印マホービンから発売されるBR-WB10は、「圧力式」という米と米を擦り合わせて精米する方式に加え、古米の鮮度をリフレッシュできる「白米フレッシュ」コースも付いています。ただし、設置スペースが21×43.5センチ必要な上、11キロと重さは横綱級ではあります。
とにかく古米はいやだと騒ぐ前に、きちんとといで、きちんと炊くことを心がけてください。それだけで、ご飯の味は変わりますよ。